若くして人の上にたつマネジメントについて考える~S.A的に人を管理することについて  ③ 決断 編~

仕事術
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こんにちは!!S.Aです。
今回は以前から、ご紹介しているS.Aの仕事術 「人の上に立つマネジメントについて考える」の最終章となる決断編です。
皆様、日ごろから決断してますか? 仕事は上司、プライベートでは周りの意見に任せていませんか?

そんな、あなたを一緒に働く方々は見ています。
そのような部分を踏まえ、S.Aが考える「決断」について書いてきたいと思います。

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日本人は決断することが苦手なのか?

「日本人」・「決断」・「苦手」をインターネットで検索すると大量のページが引っ掛かります。
やはり、「日本人は決断することが苦手」と感じてまいそうですが、それは違うと思います。

これはS.Aの主観も交じりますが、「日本人は決断することを苦手」ではなく、「大きな組織に属している日本人は決断することを苦手」と感じます。

例えば、S.Aと一緒に仕事をする小規模な会社さん。この方々に、仕事や費用に関する依頼などをしますが、すぐに返答してもらえます。
これは、会社の中で決断する人が1人、2人しかいないことが大きいです。

一方でS.Aの会社や他の大きな会社の場合です。打合せしても全然決まらない、結論が出たのにも関わらず、決断を上に委ねて解散。などが度々あります。その席には、権限のある方がいるにも関わらずです。

なぜでしょうか?

「責任追及」という公開処刑の好きな日本人組織

S.Aは決断のできる方の人間です。自身でできる範囲内のものについては、その場で下すことも多いです。
もちろん、平社員なので権限は限られてます。

当然、自身の職権を超えるものについては、上司へ伺いを立てるざる得ないのですが、なぜか上司から私に決断を委ねられることが多いです。
そのため、S.Aは部署内で最年少にも関わらず、上司や先輩にも仕事を振ってる完全にマネージャーです。

S.Aが異端なことを置いといて・・・・

大きな組織に属する人間は、なぜ決断をできないのでしょうか。
時々、会社の偉い人は「現場に強い権限を持たせているので、スピーディーな意思決定をできるようにしている」と言いますが、実際にの権限を行使している方は極々少数です。

その理由は「責任の追及」です。

日本で最も高貴な議論の場である国会においても、政府と代議士の間で行われるものは責任の追及ばかりです。
これは、会社においても同様です。

物事が上手く行った際には、功績を称えることが少ない一方、何かトラブルが発生すると責任追及警察が出動し、決断を下した人間を戦犯として吊るし上げて公開処刑をします。

この時、自身が権限を行使せずに決断を他人(自分の上司)へ委ねると、公開処刑されるのは、その上司です。つまり、責任転嫁によって自身は軽傷で済むわけです。

怖いですね(笑)

S.Aは常日頃、仕事を依頼した人には「失敗しても、それは仕事を依頼した私の責任なので、堂々とやってください」と言ってます。 

S.Aは仕事を依頼する以上、依頼者には、その責任が発生すると考えてます。

先ほどの話に戻すと、会社の偉い人(経営とここでは書きます)は私の上司に権限を与えた時点で、その失敗は経営の責任です。理由は、上司に能力が無いにも関わらず権限を与えてしまったこと、これが根本的な原因として失敗が起きたからです。

しかし、現実はそうではありません。
もし、私の上司が失敗を犯したら、経営の人含め周辺は、猛烈に私の上司を責めるでしょう。
そのような背景を考えると、権限を行使せずに決断しないことは、一定の同情はあるかもしれません。

決断をする習慣を持っていない日本人組織

加えて、S.Aは大組織で働く「決断できない」人たちの特徴として、そもそも決断する習慣がないことも大きな理由だと考えてます。

私の周りの一般職では、決断を上司へ委ねる人がほとんどです。
(私は本当に異端ですし、多分生意気な奴と言われてるかもしれません)

昨今は徐々に解消されつつありますが、大きな組織では年功序列による昇進が残っており、余程の大きな功績や失敗をしない限り、一定の年齢で一般職から管理職へ昇進していきます。

一般職時代に決断をしたこと無い人間が管理職になって、すぐに決断できるような人間となれるのでしょうか?
答えは「難しい」です。そもそも、決断の選択肢が頭にあるのかすら怪しいです。

これも日本の縦型社会の産物かもしれません。

人の上に立つ仕事において決断は大きな影響を与える

ここまで大きな組織に属する日本人が決断できない理由について考察してきました。
さて、ここから一般職ながら、人の上に立つ仕事に就いている方へ決断がどれだけ大きな影響を与えるのかについて書いていきます。大きくは下記の2つです。

・仕事のスピード感が変わる
・信頼を得られるようになる

まず、仕事のスピード感が違います。仕事現場で何かあった際、最適解は即座に判断を下せることですが、「上に確認する」等になると、その解答が出るまで仕事は止まります。 
止まる期間にもよりますが、その期間が後のスケジュールに影響を及ぼすとなると最悪です。

現場で働く人たちはスケジュール調整、納期の不安などを考え、余計なストレスを与えることになるでしょう。
職権を超える判断の場合には、上司の判断を仰ぐと同時に、現場のストレス要因を解消する策が必要です。

S.Aは現場の方々に最高のパフォーマンスを発揮してもらうため、余計な不安を現場に持たせないように心がけてます。もちろん、判断するにあたっては現場の意見を貰うこともありますが、決断は自身で行います。

時々、S.Aの判断に漠然と納得感を現場から貰えない場合があり、丁寧に説明して理解を得られるように努めます。しかし、会社や立場、仕事内容では100%の理解を得られない場合もあります。

そのような時、「何か問題が発生しても、それは決断した私の責任です。周りから言われても、私の下で動いたと言って下さい。」と言い切ります。 

このような話をすると、その決断が誤っていた時はどうするのか? とよく言われます。
その時の回答ですが「それケースバイケースなので分からない」としか言えません。

そのような軽い形で良いのか?と言われますが、決断を誤った結果が「事故」、「納期に間に合わない」、「余計な費用の発生」など、パターンによって異なるので、一言で解決できるものが無いからです。

しかし、1つだけ共通してることがあります。それは現場の方々へ素直に誤りを認め、一切の責任は自身にあることだけは伝えます。 
これは、先ほどにも書きました、仕事を依頼した人間が負う責任というものです。
あなたは人の上に立ち、管理を担当する以上は避けられないです。

現場の人に「上の決断の結果」などと責任転嫁をしたら最後、その方々からの信頼はなくなります。

このような事を言うと、委縮してしまうかもしれませんが、前提としてあなたの失敗は上司の失敗であり、経営の失敗です。
もし、それを誰か1人に責任を押し付けるのであれば、私はその組織に未来あるとは思えません。

さいごに

ここまで、長文の記事をご覧いただきましてありがとうございます。
全3回に分けてご紹介したS.Aが考え、実践している「若くして人の上にたつマネジメントについて考える」、職種や業界は変わっても、下記3エッセンスは変わらないと思います。

3エッセンス

 ①自身が管理担当であること自覚する

 ②仕事の全体象を見えている

 ③決断

この春から、いきなり人の上に立つ方職務についた方も多いと思います。
S.Aもその内の一人でした。そんな中、悩みながら考えた結果がこれです。

もし、同じような悩みを持つ方への参考となれば幸いですし、「こんな考え方もあるよ」や「こんな時はどうすれば良いのか」といったことあれば、コメント欄、質問フォームから連絡下さい。可能な限りご回答致します。

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